Tableauの「パフォーマンスの記録」を使ってみた
「このTableauワークブック、やけに表示が遅いな?」そう思ったことはありませんか?
でもTableau上の計算や表示が遅いのか、DWH側に発行したクエリが返ってくるのが遅いのか、よくわからん!という方も多いのではないでしょうか?
そんな時、どこに処理のボトルネックがあるのかを明らかにする機能がTableauにはあります。
※本ブログは「Tableau Tips * Tabjo Advent Calendar 2021」の13日目の記事です。
「パフォーマンスの記録」でわかること
主に下記の3つを確認できます。
- タイムライン(処理の時系列記録)
- 主な処理についてそれぞれかかった時間
- 発行されたクエリ
ボトルネックを探すとき一番便利なのは、「主な処理についてそれぞれかかった時間」ですね。
実際の使い方(TableauDesktopの場合)
1.ヘルプ→設定とパフォーマンス→パフォーマンスの記録を開始
2.Tableauでviewの作成
3.ヘルプ→設定とパフォーマンス→パフォーマンスの記録を停止
4.別シートで開く「PerformanceRecording」シートを確認する
「PerformanceRecording」
「PerformanceRecording」には2種類のダッシュボードがあり、1つは「Performance Summary」、もう1つは「Detailed Views」です。
Performance Summary
「Performance Summary」は下記の3つのviewで構成されています。
- タイムライン
- イベント
- クエリ
1.タイムライン
各処理の時系列の記録を確認することができます。
2.イベント
時間がかかった処理が順番に表示されています。時間のかかっている処理がViewの表示を遅くしている可能性があります。
確認できる処理は以下の8つです。
3.クエリ
今回はデータソースに接続していないため、空欄になっています。パブリッシュされたデータソースに接続している場合はクエリがXMLで、DWH等のデータソースに接続している場合は、SQLが表示されます。
Detailed Timeline
こちらは上級ユーザ向けの「タイムライン」の詳細版です。TableauServerのパフォーマンスの記録では表示されません。
「Detailed Timeline」は下記4つのviewで構成されています。
- Depth (深度)
- Exclusive CPU (排他的 CPU)
- Inclusive CPU (包括的 CPU)
- Elapsed Time (経過時間)
1.Depth
フィルター操作等実際にViewを操作した際に、なにが起こっているのかを処理の階層で把握することができます。上部に上位アクティビティが、下部にそれによって生成された子アクティビティが表示されます。(※アクティビティとは、ビューの読み込みやフィルタの変更などのユーザ要求の処理の一部として実行される作業単位のこと)
2.CPU,Elapsed Time
ラジオボタンで、「Exclusive CPU (排他的 CPU)」、「Inclusive CPU (包括的 CPU)」、「Elapsed Time (経過時間)」の3種類を切り替えることができます。
CPUを多く消費しているアクティビティや処理時間の長いアクティビティをそれぞれ確認することができます。
以上、「パフォーマンスの記録」の使い方でした。
#実は私はDetailed Timelineまでは確認したことがなくもっぱらPerformance Summaryのイベントを確認する程度です。使いこなしてるよー!という方がいたらぜひ事例等おしえてください!
それでは読んでいただきありがとうございました!
「Tableau Tips * Tabjo Advent Calendar 2021」には素敵な記事がすでにたくさんある&明日以降も続々公開予定です!ぜひご覧ください!